しい(椎)の実

 

自宅から街へ出る道傍に大きな椎の木があり、季節になると道の上、側帯に落ちた椎の実が転がっています。車に踏まれてつぶれたもの、おちた衝撃で実を覆っていた笠から飛び出しているもの、笠に守られて転がっているもの、落ちてまもなく黒っぽいつやのあるもの、茶褐色なものいろいろです。

昔、僕らは椎の実まあるい椎の実・・・そんな歌があったなと思いながら普段は通り過ぎてしまうのですが、目に入ったつやの良い椎の実につられて拾ってしまいました。

昔食べたことのある椎の実、どんな味だったかもう一度口にしてしみたいと、そこを通るたびに手のひら一杯ほどを集めてはポケットに入れて5,6度拾い貯めたものを

洗って乾かしました。

拾った当初はみんな黒々していたのですが乾かしているうちにみんな茶色になって、半分くらいにひび割れが生じてきました。

ひび割れを選び出し集めて、炒りました。ひびが大きくなり爪をあて中の白い実が取り出しやすくなりました。小さい実ですが噛むと栗ににたほんのり甘い感じです。