関心のある韓国の文字図・革筆画(花文字)について、インターネット上に関連の情報がないかとネットサーフィンをしていて偶然見つけ革筆画家の随筆(半生記)が出版されていることを知りました。
目次と一部の内容がチョト見として公開されていてそれを見て是非読みたいと思いました。
2018年12月の初版出版 全7章で全52節に加えて付録部分
(2020年8月に 오지의 마지막 선물 (オージーの最後の贈物)と書名を変更して刊行 価格は同一で印刷物は13,000ウォン PDFもある )
とりわけ気を引いたのが
・ノリコという女性が弟子入りして2節分記載がある
・付録があるということは作品集があるかも
ということが期待できることだった。
2019年6月に都内の韓国書籍取次店に取り寄せを依頼して早々に入手しました。
そのまま原文で読み切る読解力はありませんので対訳文書を作る形式で読んでいくことにしました。
どんな方法かというと次のとおりです。
1. ハングルの文章をタイプして電子ファイル(txt)を作成する。
2. 作成したファイルを印刷し本と見比べて校正してtxtファイルを修正する。
3. ウェッブ上の翻訳サイトで韓日翻訳を行い日本語文のテキストファイルを作成する。
4. 日本語文を見ながら変な文章から再度韓国語文の誤打字修正を行う。
5. 二度目の翻訳を行いこの日本語文と韓国語文との比較で翻訳文の修正を行う。
6. 翻訳修正の過程で見つかったハングル打字のさらなる修正、日本語文の修正を行い印刷する。
当初は1節毎に繰り返して翻訳作業をしていましたが第4章くらいから章単位で翻訳作業をするようになりました。
2019年の暮れに6章に入ってまもなくすぐ翻訳に悩むところがあって止まってしまいそのままで手つかず2年が経過していました。
このままでは中途半端に終わってしまうと思い、気を入れ直して残りをなんとか最後までやりきりました。
上: 最初の校正
上: 翻訳をしながら見つかる誤打
上: Web上の翻訳最初では誤打、翻訳機能の弱さもありまだまだ読み物にはなりません。
上: 読める文章になりました。
参考
目次
筆者の言葉
第1章 さびしい地に第一歩を踏みしめて
1. 通りの革筆画売り 13
2. 美術の先生からペイント工に 18
3. 四度の峠 28
4. 娘の涙 33
5. 悲しい島流し 37
6. 姉娘の結婚式 41
7. 清掃員夫婦 44
第2章 シドニーの革筆アーティストとなって
1. キングスクロスの革筆画売り 51
2. 800ドルの喜び 58
3. 革筆画を学ぶ金髪青年 64
4. バイロンベイの金髪革筆画売り 68
5. ウェスリミッションでの初めての奉仕活動 72
6. オーストラリア新聞に私の記事が載る 79
7. 異国の地のさびしい韓国人たち 84
8. TV ブラウン管を通じたあいさつ 92
9. オーストラリアの人種差別主義者 95
第3章 さすらいの人生
1. キャンベラロイヤルショー 103
2. 美しい都市, メルボルン(Melbourne) 106
3. 着物の女性ノリコ 112
4. 三名の革筆画売り 118
5. サンドロとトニー 121
6. 罪を犯した手が冷える
126
7. 心が貧しい不法滞在者 130
第4章 私を愛した人々, 私が愛した人々
1. ひっくり返したお皿 139
2. 韓国青年から告発を受 144
3. ほら, あまり我慢しないでねと!
148
4. ノリコが伝えて来た消息 152
5. 立ち去る人々
155
6. タスマニアの女人 159
7. ホバート空港のスチュワーデス 169
第5章 相変わらず私の立つ瀬はないのか
1. お母さん, 私のお母さん 177
2. ブリズボンの留学生たち
180
3. 字を書く人々 187
4. 三度はたたきなさい 189
5. メカイの犬 196
6. 西部海岸都市パース
200
7. 私の革筆画がごみと? 205
8. 流れるバスカドル 209
9. キムチの味 みその味
213
10. オーストラリアで成長する養子たち
218
第6章 涙が出る日には
1. 苦苦しい嫁入り暮らし
227
2. ああ, 可哀相な私の娘
231
3. 新しい出発のために 235
4. 異端の風
239
5. 地獄のようなときを過ごして
245
6. 復讐は復讐を生む
251
第7章 世の中で一番大きい贈り物
1. ゴードンモイス牧師 261
2. 2000年シドニーオリンピックで 265
3. アデレードで逮捕される 268
4. カールの推薦書 272
5. 地上での最後の贈り物 276
6. 私の住んだ故郷は花咲く山里 282
付録 286
コメントをお書きください